中国、高齢者の暮らし調査-収入源・就労

2024年12月13日

(片山 ゆき) 中国・アジア保険事情

■要旨

中国では、老後の生活を支える収入源は年金(社会保障関連収入)が柱となっているが、地域差があり、農村地域では就労(就農)も重要な収入源となっている。年金財政が厳しくなる中で、高齢者の就労が課題として浮上しているが、実際働いている高齢者は、定年直後の60代でも3割に満たない。

■目次

1――高齢者の主な収入源は都市・農村とも社会保障関連収入(主に年金)。農村では
  就労(就農)も重要な収入源に
2――高齢者の22%が「生活に余裕がある」としつつも、その一方で17%は「生活が
  苦しい」と考えており、特に農村においてその傾向が顕著
3――60代での就労希望は38.3%も、実際働いているのは26.5%と3割未満

保険研究部   主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任

片山 ゆき(かたやま ゆき)

研究領域:保険

研究・専門分野
中国の社会保障制度・民間保険

経歴

【職歴】
 2005年 ニッセイ基礎研究所(2022年7月より現職)
 (2023年 東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程修了) 【社外委員等】
 ・日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
 (2019~2020年度・2023年度~)
 ・生命保険経営学会 編集委員・海外ニュース委員
 ・千葉大学客員教授(2024年度~)
 ・千葉大学客員准教授(2023年度) 【加入団体等】
 日本保険学会、社会政策学会、他
 博士(学術)

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