キャプティブ保険会社の監督についての意見(欧州)-EIOPA意見の公表 主としてキャッシュプーリングについて

2024年08月09日

(安井 義浩) 保険計理

■要旨

キャプティブ保険会社というのは、「自社あるいはグループのリスクだけを専属的に引き受ける保険子会社」のことである。近年、コロナ禍あるいは世界的な自然災害の増加に伴い、こうしたスキームを利用したリスク管理が注目されてきている状況を受けて、EIOPA(欧州保険・企業年金監督機構)が、2024年7月2日、キャプティブ保険会社の監督、中でも特にキャッシュプーリングについての意見を公表したので、紹介する。

■目次

1――はじめに
2――報告書の内容
  1|基本的な方針
  2|EIOPAからの具体的な意見
3――おわりに

保険研究部   主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任

安井 義浩(やすい よしひろ)

研究領域:保険

研究・専門分野
保険会計・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴

【職歴】
 1987年 日本生命保険相互会社入社
 ・主計部、財務企画部、調査部、ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)(2007年‐2010年)を経て
 2012年 ニッセイ基礎研究所

【加入団体等】
 ・日本アクチュアリー会 正会員
 ・日本証券アナリスト協会 検定会員

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