(パターン0)
2,400万円全額を金利0%の預貯金に預けて、毎月8万円引き出す場合は、65歳から90歳までの25年間で、預貯金を使い切ることになる。
(パターン1)
2,400万円全額を金利1%の預貯金に預けて、毎月8万円引き出す場合は、90歳での預貯金残高は356万円となる。
(パターン2~パターン14)
2,400万円全額もしくは一部を株式に投資して、残額は金利0%の預貯金とし、毎月8万円(株式と預貯金から4万円ずつ)を引き出す。
今回のシミュレーションでの株式投資額については、パターン2では2400万円全額を株式投資に割り当てる。パターン2以降は、株式投資額を100万円刻みで減らし、パターン14で株式投資1,200万円+預貯金1,200万円とする
7。それぞれのパターンで、株式投資と預貯金を合わせた元本の合計が2,400万円となるように設定する(図表2)。
パターン2~パターン14では、毎月8万円を株式資産と預貯金から4万円ずつ引き出すルール
8を設定する。尚、途中でどちらかが不足した場合は、不足分を他の一方で補う。
株式投資対象は、筆者がこれまで資産形成面で有利であると説明してきた米国株式インデックス(S&P500、円ベース)の1973年2月末~2024年3月末までのリターンの実績データ
9で試算する。各パターンにおいて合計314ケースをシミュレーションする。