市民後見人とは何か~後見制度の担い手として期待される役割~

2024年05月28日

(鈴木 寧) 芸術文化

■要旨

令和5年版高齢社会白書によると、65歳以上の単身高齢者は670万人(男性15.0%、女性22.1%)に達し、今後も更に増加する見込みである。単身高齢者の増加は、孤独死、消費者トラブル、認知症の進行など多くの問題を抱える。認知症高齢者の増加が見込まれるなかでは、介護職の人材不足に加えて、高齢者の人権擁護を担う後見人の担い手不足も深刻だ。

政府では、第二期成年後見制度利用促進基本計画のなかで、多様な担い手の確保・育成を進めており、今回はそのなかで市民後見人について紹介をしたい。

■目次

1――はじめに
2――成年後見制度をめぐる現状と課題
  1|成年後見制度とは
  2|成年後見制度の利用状況
3――市民後見人とは
  1|市民後見人とは
  2|市民後見人の活動方法
  3|市民後見人の活動状況と受任実績
  4|市民後見人の今後の期待
4――さいごに

社会研究部   取締役 部長

鈴木 寧(すずき やすし)

研究領域:暮らし

研究・専門分野
社会研究部統括

経歴

【職歴】
1988年 日本生命保険に入社
日本生命にて国際保険部、米国日本生命(ニューヨーク支店、ロサンゼルス支店)、官公庁、外資系企業等の法人営業部門等を経て、2020年ニッセイ基礎研究所入社。
2024年4月より現職

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