イマーシブコンテンツの評価軸-如何に「没入感」を評価すべきなのか

2024年03月05日

(廣瀨 涼) 消費者行動

■要旨

3月1日にオープンした"完全没入型体験"のみで構成する世界初のイマーシブ・テーマパーク「イマーシブ・フォート東京」。12種類のアトラクション体験と、6つの物販・飲食店を備え、そのすべてで来園者は現実と非日常の境目を超え、最高級の「ハラハラ・ドキドキ」を体験することができる。筆者は2月29日に合同取材ツアーにて一足早く体験する機会を得た。現地で様々なジャンルのイマーシブコンテンツに触れ、同施設が「何を」提供しようとしているのか筆者なりに観察した。またオープン後、様々なメディアより「結局イマーシブとは何なのか」という問い合わせを数多く受けた。本稿では、イマーシブコンテンツ市場の現状を「傍観型」と「非傍観型」の2つに分類し、それぞれの特徴から「何が没入感を生み出す要素なのか」整理する。またイマーシブコンテンツを評価する上で、なにを軸に評価すべきなのか筆者なりの評価軸を提示する。

■目次

本コラムのポイント
1――はじめに
2――「傍観型」と「非傍観型」
3――イマーシブコンテンツの評価軸

生活研究部   研究員

廣瀨 涼(ひろせ りょう)

研究領域:暮らし

研究・専門分野
消費文化、マーケティング、ブランド論、サブカルチャー、テーマパーク、ノスタルジア

経歴

【経歴】
2019年 大学院博士課程を経て、
     ニッセイ基礎研究所入社

・令和6年度 東京都生活文化スポーツ局都民安全推進部若年支援課広報関連審査委員

【加入団体等】
・経済社会学会
・コンテンツ文化史学会
・余暇ツーリズム学会
・コンテンツ教育学会
・総合観光学会

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