気候関連リスクに関する保険分野の監督と規制にむけて(米国)-連邦保険局(FIO)が20項目の推奨事項を公表

2023年07月28日

(安井 義浩) 保険計理

■要旨

米国では保険業界の監督・規制は州ごとに行われており、連邦保険局には保険監督そのものの権限はないが、システミックリスクの監視や、国際機関における米国代表を務める機関となっている。

保険分野における気候変動リスクへの対応についても、米国内を統括する役割を担うことになっており、2023年6月28日、保険監督者等に対する20項目の推奨事項を公表したので、それを紹介する。

■目次

1――米国の保険の規制 FIOの役割
2――報告書の内容~20項目の推奨事項
3――今後のスケジュール等

保険研究部   主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任

安井 義浩(やすい よしひろ)

研究領域:保険

研究・専門分野
保険会計・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴

【職歴】
 1987年 日本生命保険相互会社入社
 ・主計部、財務企画部、調査部、ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)(2007年‐2010年)を経て
 2012年 ニッセイ基礎研究所

【加入団体等】
 ・日本アクチュアリー会 正会員
 ・日本証券アナリスト協会 検定会員

レポートについてお問い合わせ
(取材・講演依頼)