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サマージャンボ2023 どう狙う-100万円狙いのジャンボミニをどう組み合わせるか?

2023年07月03日

(篠原 拓也) 保険計理

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◆ サマージャンボミニで2等当せん金100万円が新設された意味

繰り返しになるが、今回のサマージャンボ宝くじは、ジャンボミニで2等100万円が新設された点が特徴的だ。この理由について、少し筆者の考えを述べておきたい。

通常、ジャンボ宝くじでは億円単位の超高額当せんと、数万円の比較的少額の当せんの間に、100万円の高額当せんの等級が設けられている。

実際に、今年5~6月に発売されたドリームジャンボ、2~3月に発売されたバレンタインジャンボ、昨年発売された年末ジャンボでは、いずれもジャンボの3等、ジャンボミニの2等として、当せん金100万円の等級が設定されていた。

100万円という金額は、平均的な給与所得者にとっては数カ月分の月給に相当する。個人事業主にとっては、コロナ禍の初期に受け取ることのできた「持続化給付金」の上限額でもある。年金生活者にとっては、今年度の老齢基礎年金(満額)である79.5万円を優に超える水準となる。

モノもサービスも、さまざまな物価が上昇している昨今の情勢を踏まえれば、100万円の当せんは、日々の生活に大きなプラスとなるはずだ。

今回の当せん金100万円の新設には、超高額でも比較的少額でもない、通常の高額当せんの狙いをジャンボミニの機能として持たせる。そして、ジャンボミニで100万円が当せんした人には、日々の生活に少しだけ余裕や潤いを味わってもらう──そんな意味が込められているものと考えられる。

◆ 2つのくじをもとに、当せんへの期待を膨らませる

ジャンボ宝くじを買うときには、「高額当せんのドキドキ感」と、「高確率当せんのワクワク感」の2つの楽しみ方があるはずだ。今回、高額当せんを、超高額当せんと、中間的な高額当せんの2つに分けて、2つのくじが担う―― それが、今回のサマージャンボ宝くじといえる。

今回、高額当せんを、7億円の超高額当せんと、3000万円や100万円の高額当せんの2つに分けて、それぞれを2つのくじが担う。それが今回のサマージャンボ宝くじの構図といえる。

もちろん、この「高額当せんのドキドキ感」と「高確率当せんのワクワク感」をどう組み合わせるか、やり方は人それぞれだ。

―「サマージャンボで、7億円の大きな夢を見るか?」

―「サマージャンボミニで、100万円以上の高額当せんを狙うか?」

―「サマージャンボで、5万円や1万円以上の高確率当せんを狙うか?」

―「ジャンボとジャンボミニのくじをどう組み合わせて、何枚ずつ買うことにするか?」

いろいろ考えているうちに、ドキドキ感やワクワク感を味わうことができれば、幸せな時間を過ごすことができる。この段階で、すでに宝くじを堪能することができたといえるかもしれない。

今回のサマージャンボ宝くじの発売期間は7月4日(火)から8月4日(金)までで、抽せん日は8月18日(金) に行われる。購入を考えるための時間はたっぷりある。アフターコロナもしくはウィズコロナの夏の楽しみの1つとして、宝くじを考えてみるのもよいと思われるが、いかがだろうか。

(本稿をまとめるにあたり、参照したWebサイト)
「宝くじ公式サイト」(全国都道府県及び全指定都市)
 https://www.takarakuji-official.jp/
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