年金額改定ルールが抱える次期改革に向けた論点~年金改革ウォッチ2023年2月号

2023年02月07日

(中嶋 邦夫) 公的年金

■要旨

ポイント解説:年金額改定ルールが抱える次期改革に向けた論点
2023年度の年金額は3年ぶりの増額となったが、2年連続で繰り越されていた調整率が一気に適用される形となった。本稿では、年金額の改定における調整の仕組みを確認し、今後の論点を展望する。

■目次

1 ―― 先月までの動き
2 ―― ポイント解説:年金額改定ルールが抱える次期改革に向けた論点
  1|現状:低インフレやデフレ時に調整を繰り越し、高インフレ時に繰越分も合わせて適用
  2|課題:健全化の遅れと、高インフレ時の大幅な目減り
  3|論点:常時完全調整以外の折衷案
 
* 年金改革ウォッチは、2013年1月より毎月第1火曜日に連載(祝日は休載)。

保険研究部   上席研究員・年金総合リサーチセンター 公的年金調査室長 兼任

中嶋 邦夫(なかしま くにお)

研究領域:年金

研究・専門分野
公的年金財政、年金制度全般、家計貯蓄行動

経歴

【職歴】
 1995年 日本生命保険相互会社入社
 2001年 日本経済研究センター(委託研究生)
 2002年 ニッセイ基礎研究所(現在に至る)
(2007年 東洋大学大学院経済学研究科博士後期課程修了)

【社外委員等】
 ・厚生労働省 年金局 年金調査員 (2010~2011年度)
 ・参議院 厚生労働委員会調査室 客員調査員 (2011~2012年度)
 ・厚生労働省 ねんきん定期便・ねんきんネット・年金通帳等に関する検討会 委員 (2011年度)
 ・生命保険経営学会 編集委員 (2014年~)
 ・国家公務員共済組合連合会 資産運用委員会 委員 (2023年度~)

【加入団体等】
 ・生活経済学会、日本財政学会、ほか
 ・博士(経済学)

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