保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
篠原 拓也(しのはら たくや)
研究領域:保険
研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
(年末ジャンボミニの主な変更点)
(1) 当せん金100万円の2等(当せん本数は、1ユニット(1000万枚)あたり700本)を新設
(2) 当せん金5万円と1万円の等級(昨年の2等と3等)を無くした
(1枚300円に対する当せん金の平均受取額は、150円のまま変わらず)
つまり、今年の宝くじでは、当せん金5万円や1万円の等級をすべて100万円の当せん金に組み替えた形となっている。当せん金100万円の狙いに、大きくシフトした格好だ。
これにより、1ユニット(1000万枚)あたり、100万円以上が当たるくじの本数は、昨年の12本から、今年は712本へと大幅に増加する。100万円以上の当せん確率は、年末ジャンボの30倍以上にものぼる。(年末ジャンボは、1000万枚あたり23.5本の当せん。) 億円単位の高額当せんの夢は、年末ジャンボにまかせて、年末ジャンボミニは100万円以上の当せんに照準を合わせたものといえる。
これは平均的にいうと、1枚300円のくじを1万4045枚買ったら、その中に100万円以上の当たりが1枚含まれていることを意味する。ただし、くじを1万4045枚買うためには421万3500円が必要なので、平均的には持ち出しとなる。
年末ジャンボミニは当せん金の最高額は5000万円と低いが、100万円以上が当たる確率が高く設定されている。「100万円以上の当せんの確率を高めたい」という期待に応える内容となっており、なかなか魅力的といえるだろう。
保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
研究領域:保険
研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
【職歴】
1992年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員