どんな人がGo To/マイナポイント/ふるさと納税を利用したか?-男女/年齢層/学歴/年収層別の利用者の割合-

2022年03月30日

(岩﨑 敬子) 保険会社経営

■要旨

経済対策や、行政の効率化、地域格差の是正など、様々な目的のもと実施されてきた政策には、Go To イートやGo To トラベル、マイナポイント、ふるさと納税のように、インセンティブを付与することで個々人の行動を促進するものがある。こうした個人へのインセンティブを伴う政策がどのような人によって利用されてきたのかを知ることは、その政策の妥当性を確認するために重要である。そこで本稿では、ニッセイ基礎研究所が行った独自の調査をもとに、男女/年齢層/学歴/年収層別に、Go Toイートと、Go Toトラベル、マイナポイント、ふるさと納税の利用者の割合を確認した結果を紹介する。結果を先取りしてお伝えすれば、こうした制度は、女性や年収が高い人の間で利用した人の割合が大きい傾向が見られた。

■目次

1――はじめに
2――調査概要
3――Go To イートを利用したことがある人
4――Go To トラベルを利用したことがある人
5――マイナポイントを申請した人
6――ふるさと納税で返礼品を受け取った人
7――おわりに

保険研究部   准主任研究員

岩﨑 敬子(いわさき けいこ)

研究領域:保険

研究・専門分野
応用ミクロ計量経済学・行動経済学 

経歴

【職歴】
 2010年 株式会社 三井住友銀行
 2015年 独立行政法人日本学術振興会 特別研究員
 2018年 ニッセイ基礎研究所 研究員
 2021年7月より現職

【加入団体等】
 日本経済学会、行動経済学会、人間の安全保障学会
 博士(国際貢献、東京大学)
 2022年 東北学院大学非常勤講師
 2020年 茨城大学非常勤講師

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