ESG投資の意義-何のためにESGを意識するのか

2021年05月11日

(德島 勝幸) 公的年金

■要旨

ESG投資は決して一過性のブームではない。企業と投資家とが各々ESGへの取組みに真摯に向き合う必要がある。それは年金等の加入者のためでもあるし、経済や社会全体のためでもあるし、地球そのもののためでもある。海外での取組みを見ても、もはやESGを無視した投資による収益獲得は敬遠されてしまう。なぜESG投資に取組むのか、改めてその意義を確認しておこう。

ESG投資は広範な概念を含んでおり、必ずしも固定的なものではない。時代によって強調されるポイントが変化することもある。最新の流れとともに、基礎的な概念を再確認することは、極めて重要である。

ESG推進室の発足にあたり、ESG投資に関する様々な論点について、今後、定期的に発信する予定を考えている。ESGに関係する様々なトピックとともに、基礎的な概念の再確認を含めて、情報提供して行く。是非、注目して頂きたい。

■目次

1――はじめに
2――ESG投資と年金運用
3――多様なESG投資への取組み
4――ESG投資への真摯な取組を

金融研究部   取締役 研究理事 兼 年金総合リサーチセンター長 兼 ESG推進室長

德島 勝幸(とくしま かつゆき)

研究領域:年金

研究・専門分野
債券・クレジット・ALM

経歴

【職歴】
 ・1986年 日本生命保険相互会社入社
 ・1991年 ペンシルバニア大学ウォートンスクールMBA
 ・2004年 ニッセイアセットマネジメント株式会社に出向
 ・2008年 ニッセイ基礎研究所へ
 ・2021年より現職

【加入団体等】
 ・日本証券アナリスト協会検定会員
 ・日本ファイナンス学会
 ・証券経済学会
 ・日本金融学会
 ・日本経営財務研究学会

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