新型コロナ禍の自社株買い動向-前年度比は大幅減少も、足元は徐々に増加

2021年01月22日

(森下 千鶴) 株式

■要旨

コーポレート・ガバナンス改革を背景に、日本企業の株主還元策としての自社株買いは近年活発化していた。しかし、2020年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、どの企業も経営の先行き不透明感が強かった。業績予想の会社発表を見送る、または公表した業績予想を一旦撤回するといった企業も多かった。

上記のような状況のなかで、2020年4月から12月の自社株買い実施動向は例年と比較してどういう状況であったのかを紹介したい。

■目次

■2020年4月から12月の自社株買いは減少
■キャッシュリッチ企業と株価パフォーマンス

金融研究部   研究員

森下 千鶴(もりした ちづる)

研究領域:医療・介護・ヘルスケア

研究・専門分野
株式市場・資産運用

経歴

【職歴】
 2006年 資産運用会社にトレーダーとして入社
 2015年 ニッセイ基礎研究所入社
 2020年4月より現職

【加入団体等】
 ・日本証券アナリスト協会検定会員
 ・早稲田大学大学院経営管理研究科修了(MBA、ファイナンス専修)

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