また、V-RESASにおけるヤフー・データソリューションのデータをもとに、検索サイトにおける「旅行・観光」に関する検索トレンド(検索数)を確認すると、10月以降に東京都をGo To トラベルキャンペーンの対象に加える方針が報じられた9月中旬から旅行に対する関心が急速に改善し、10月第3週は前年同期比+38%となった。
また、宿泊者数上位10都道府県5について、「県外からの宿泊者数」を見ると、2020年9月は、減少率が小さい順に、静岡県(前年同月比+8%)>神奈川県(同▲25%)>京都府(同▲27%)>愛知県(同▲43%)>福岡県(同▲56%)>北海道(同▲58%)>千葉県(同▲63%)>大阪府(同▲68%)>沖縄県(同▲72%)>東京都(同▲85%)、となった(図表 4)。静岡県における宿泊需要の回復は県外からの宿泊者が、神奈川県における回復は県内の宿泊者が、牽引したことがわかる。東京都がGo To トラベルに追加される10月以降は、特に東京都に近接した都道府県で、県外からの宿泊者数の回復が期待できそうだ。