EUソルベンシーIIにおけるLTG措置等の適用状況とその影響(4)-EIOPAの2019年報告書の概要報告-

2020年02月07日

(中村 亮一) 保険計理

■要旨

前回のレポートでは、EIOPA(欧州保険年金監督局)が2019年12月17日に公表した「長期保証措置と株式リスク措置に関する報告書2019(Report on long-term guarantees measures and measures on equity risk 2019)」 の第3のセクションから、VA(ボラティリティ調整)の適用状況について、その国別の適用状況やSCR(Solvency Capital Requirement:ソルベンシー資本要件)比率への影響等を報告した。

今回のレポートは、EIOPAの報告書の第3のセクションから、TTP(技術的準備金に関する移行措置)とTRFR(リスクフリー金利に関する移行措置)という移行措置及びDBER(デュレーションベースの株式リスクサブモジュール)、ED(株式リスクチャージの対称調整メカニズム)の株式リスク措置及びERP(ソルベンシー資本要件に準拠しない場合の回復期間の延長)の適用状況について、その国別の適用会社数やSCR比率への影響等を報告する 。 

■目次

1―はじめに
2―措置毎の国別の適用状況(適用会社及びSCR比率への影響等)-TRFR及びTTP-
  1|TRFR(リスクフリー金利に関する移行措置)
  2|TTP(技術的準備金に関する移行措置)
  3|TTPやTRFRへの依存度
3―措置毎の国別の適用状況(適用会社及びSCR比率への影響等)-DBER及びED-
  1|DBER(デュレーションベースの株式リスクサブモジュール)
  2|ED(又はSA)(株式リスクチャージの対称調整メカニズム)
4―措置毎の国別の適用状況(適用会社及びSCR比率への影響等)-ERP-
5―まとめ
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