日銀ETF買入れ縮小の真意-緩和縮小ではなく、緩和継続のメッセージ

2018年09月07日

(井出 真吾) 株式

■要旨

日銀はETFの買入れを縮小したようだ。そのため市場では「緩和縮小か?」という声もあるが、真の狙いは黒田総裁の会見どおり"緩和継続"だろう。買入れ状況と株価の推移からは、従来は"無駄な買入れ"があった可能性がある。無用に買わないための変更は評価できるが、今後も買い続ける以上、より踏み込んだ対応が求められる。

■目次

■ETF買入れに関して2つの変更を決定
■ETF買入れが減少
■真の狙いは"ムダな買入れをしない"ことか
■緩和縮小ではなく、緩和継続のメッセージ

金融研究部   主席研究員 チーフ株式ストラテジスト

井出 真吾(いで しんご)

研究領域:医療・介護・ヘルスケア

研究・専門分野
株式市場・株式投資・マクロ経済・資産形成

経歴

【職歴】
 1993年 日本生命保険相互会社入社
 1999年 (株)ニッセイ基礎研究所へ
 2023年より現職

【加入団体等】
 ・日本ファイナンス学会理事
 ・日本証券アナリスト協会認定アナリスト

レポートについてお問い合わせ
(取材・講演依頼)