豪ドルとNZドル、2つのオセアニア通貨に違いはあるのか?~それぞれの強みと弱み

2018年08月01日

(上野 剛志) 金融市場・外国為替(通貨・相場)

■要旨

代表的なオセアニア通貨であるオーストラリアドルとニュージーランドドルは日本の投資家に根強い人気がある。今年に入ってからは利上げを続ける米国に追い抜かれたが、両国は先進国の中で相対的に高い金利水準を長年維持していることがその魅力になっている。そうした中で、「豪ドルとNZドルのどちらに投資するか」で悩む投資家も多いようだ。両国通貨はともに高金利・資源国通貨に位置付けられるなど共通点が多く、違いが分かりにくいためだ。そこで、両国通貨の構造的な関係性について改めて俯瞰し、「投資の魅力」という観点からそれぞれの優位性を考えてみる。

■目次

1―豪ドルとNZドルの関係性
  1|豪ドルとNZドルは際立って連動性が高い
  2|両国通貨の連動性の背景
  3|豪ドルとNZドルの相違点
   1)為替変動を生む相違点
   2) 為替変動要因以外の相違点
2―まとめ・・・豪ドルとNZドル、どちらを選ぶべきか

経済研究部   上席エコノミスト

上野 剛志(うえの つよし)

研究領域:金融・為替

研究・専門分野
金融・為替、日本経済

経歴

・ 1998年 日本生命保険相互会社入社
・ 2007年 日本経済研究センター派遣
・ 2008年 米シンクタンクThe Conference Board派遣
・ 2009年 ニッセイ基礎研究所

・ 順天堂大学・国際教養学部非常勤講師を兼務(2015~16年度)

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