経済研究部 准主任研究員
斉藤 誠(さいとう まこと)
研究領域:経済
研究・専門分野
東南アジア経済、インド経済
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品目別にみると、主に食品価格の上昇がCPIを押し上げた。
まず食品は前年同月比▲0.7%と低迷したが、前月の同▲1.8%からマイナス幅が縮小した(図表2)。食品のうち、まず野菜が同▲15.9%(前月:同▲20.7%)となり大幅な価格下落が続いたが、前月比では+3.3%と4か月連続で増加している。また豆類(前年同月比▲14.5%)や香辛料(同▲3.2%)の減少が続いたほか、国際価格の緩和により穀物製品(同2.7%)や牛乳・乳製品(同2.6%)加工食品(同4.2%)が鈍化した。他方、油脂(同21.2%)と果物(同11.7%)は二桁増が続いたほか、肉・魚(同+1.5%)がプラスの伸びに転じた。なお油脂価格の高騰は昨年9月の食用油の関税引き上げや国際的な価格上昇による影響が大きい。
燃料・電力は前年同月比2.4%(前月:同2.7%)と、国際原油価格の低下を受けて鈍化した。
コアCPI(食品、燃料を除く総合)は前年同月比4.1%となり、前月から横ばいで推移した。カテゴリー別にみると、金価格の高騰によりパーソナルケア(同16.6%)が二桁増を続けた一方、教育(同3.6%)や住宅(同3.1%)、衣料品・履物(同2.3%)、娯楽(同2.2%)、輸送・通信(同1.9%)は前月から低下した。
経済研究部 准主任研究員
研究領域:経済
研究・専門分野
東南アジア経済、インド経済
【職歴】
2008年 日本生命保険相互会社入社
2012年 ニッセイ基礎研究所へ
2014年 アジア新興国の経済調査を担当
2018年8月より現職