(3) トピック
Generaliの2025年における主な資本取引等とその概要は、以下の通りであった。
2025年1月7日に、3シリーズの劣後債の買い戻しと「グリーン」形式のユーロ建て劣後債の新規発行を発表した。「グリーン」形式で発行される新しいTier 2債の総額は5億ユーロを超えない。これは、債務を積極的に管理し、規制資本構造を最適化するというGeneraliのアプローチに沿ったものである。
同じく、2025年1月7日に、サステナビリティ債券フレームワークに従い、「グリーン」形式で2035年満期のユーロ建てTier 2債を発行した、と発表した。これは、8回目のグリーンボンド発行であった。
2025年1月17日に、Generali Investmentsと運用資産60億ドル超の米国の民間直接融資投資会社であるMGG Investment Group(MGG)は、Generali Investmentsの完全子会社である Conning & CompanyがMGGとその関連会社の過半数株式を取得する正式契約を締結したことを発表した。取引は、慣例的な承認と取引完了条件に従い、2025年に完了する予定である。Generali GroupのソルベンシーII比率への影響は、約▲2%ポイントと推定されている。
2025年1月21日に、GeneraliとBPCE
11は、それぞれの資産運用会社である Generali Investments Holding (GIH)とNatixis Investment Managers(Natixis IM)の間で合弁会社を設立するための拘束力のない覚書に署名したことを発表した。BPCE(Natixis IM を通じて) とGIHは、バランスの取れたガバナンスと管理権を持ち、統合後の事業のそれぞれ50%を所有する。合弁会社は、運用資産が1.9兆ユーロで、運用資産額で世界第9位、収益41億ユーロで、欧州の資産運用リーダーである、世界有数の大手企業が誕生することになる。また、運用資産残高で世界第1位の保険資産管理会社となる。
2025年3月25日に、Generali China Insurance Company Limited (GCI)の100%株式の買収を完了したと発表した。これによるGeneraliグループのソルベンシーII比率への影響は約▲1%ポイントとなる。
2025年5月23日に、Generali Life Assurance Philippines, Inc.の100%株式のThe Insular Life Assurance Company, Ltd.への売却を完了したと発表した。
2025年5月29日に、Generaliは、アイルランドに拠点を置くマルチアレンジメント特別目的会社であるLion Re DACと、複数年にわたる担保付再保険契約を締結し、この契約により、4年間にわたり、欧州における暴風及びイタリアにおける地震によるグループの損失を補償すると発表した。Lion Re DACは、再保険契約に基づく債務の資金調達のため、総額2億ユーロの2つのクラスからなるシリーズ2025-1債券を発行した。これにより、Generaliは独自のESG機能を備えたカタストロフィ債のスポンサーとしてILS(保険リンク証券)市場に復帰することになる。
2025年6月11日に、総額5億ユーロの劣後債(2036年6月満期のユーロ建てTier 2債)発行に成功したと発表した。
2025年6月27日に、インドにおける新たな合弁パートナーがインド中央銀行(CBI)となることを発表した。Generaliが合弁会社の74%の株式を保有し、インド中央銀行が最大26%を保有する。
2025年8月6日に、総額最大5億ユーロの自社株買いプログラムを開始する予定だと発表した。自社株買いは2025年8月7日に開始され、2025年12月末までに終了する。
11 BPCEは、二つの協同組織金融機関グループBanque PopulaireとCaisse d'Epargneの系統中央機関が2009年に合併して成立した金融グループ