年金基金の現状(2025.2 欧州)-EIOPAの報告書の紹介(複数の国にまたがる年金基金の状況も含む)

2025年03月07日

(安井 義浩) 保険計理

■要旨

EIOPA(欧州保険・企業年金監督機構)は、2025年2月11日に、年金基金の現状についての報告書を公表した。これは数年に1度公表される年金基金の現状についての報告であるが、今年は、例年別途公表していたクロスボーダー型の年金基金の活動についても同時に記載されている。

年金基金は統合が進んでおり、また確定給付型から確定拠出型への移行が続いている。資産運用については、市場環境が回復しているため、資産運用は好調である。複数の国にまたがる年金基金数は数年来減少傾向にある。

■目次

1――はじめに
2――報告書の内容
  1|年金基金の現状
  2|複数の国にまたがる年金基金の状況
3――おわりに

保険研究部   主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任

安井 義浩(やすい よしひろ)

研究領域:保険

研究・専門分野
保険会計・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴

【職歴】
 1987年 日本生命保険相互会社入社
 ・主計部、財務企画部、調査部、ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)(2007年‐2010年)を経て
 2012年 ニッセイ基礎研究所

【加入団体等】
 ・日本アクチュアリー会 正会員
 ・日本証券アナリスト協会 検定会員

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