公的年金の財政見通しで使われる経済前提はどうなる?~年金改革ウォッチ 2023年9月号

2023年09月12日

(中嶋 邦夫) 公的年金

■要旨

ポイント解説:2024年の財政見通しで使われる経済前提の展望
経済前提に関する専門委員会は、これまでに出た委員の意見を整理し、年末まで作業班で検討を進めることを了承した。本稿では、これまでに示されたデータや議論を踏まえて、2024年の財政見通しで使われる経済前提を展望する。


■目次

1 ―― 先月までの動き
2 ―― ポイント解説:2024年の財政見通しで使われる経済前提の展望
  1|基本的な設定方法
   :当面10年は内閣府試算に準拠、11年目以降は経済モデルを活用した一定値
  2|物価上昇率:前回より低い前提が登場する可能性
  3|賃金上昇率:前回より幅が広がる可能性
  4|運用利回り:2つの手法変更案で不透明

保険研究部   上席研究員・年金総合リサーチセンター 公的年金調査室長 兼任

中嶋 邦夫(なかしま くにお)

研究領域:年金

研究・専門分野
公的年金財政、年金制度全般、家計貯蓄行動

経歴

【職歴】
 1995年 日本生命保険相互会社入社
 2001年 日本経済研究センター(委託研究生)
 2002年 ニッセイ基礎研究所(現在に至る)
(2007年 東洋大学大学院経済学研究科博士後期課程修了)

【社外委員等】
 ・厚生労働省 年金局 年金調査員 (2010~2011年度)
 ・参議院 厚生労働委員会調査室 客員調査員 (2011~2012年度)
 ・厚生労働省 ねんきん定期便・ねんきんネット・年金通帳等に関する検討会 委員 (2011年度)
 ・生命保険経営学会 編集委員 (2014年~)
 ・国家公務員共済組合連合会 資産運用委員会 委員 (2023年度~)

【加入団体等】
 ・生活経済学会、日本財政学会、ほか
 ・博士(経済学)

レポートについてお問い合わせ
(取材・講演依頼)

関連カテゴリ・レポート