空き家の物語の活用-よりよい居住を売却価値に-

2023年04月05日

(島田 壮一郎) 不動産市場・不動産市況

■要旨

空き家の増加の課題の解消に向けて、様々な取り組みが行われている。しかし、空き家に対する漠然とした負のイメージがあるなかでは、空き家の活用が進みにくい。そこで、居住の物語を作成することで空き家の評価向上を目指す。本稿では有効な物語のあり方から、空き家についてどのような物語を作成するとよいのかを考える。さらに、空き家の物語の活用によって住宅への意識がどのように変わるかを述べる。

■目次

1――はじめに
2――空き家対策について
3――「物語」について
  1|物語による意識の変化
  2|物語を用いた広告
4――空き家活用に向けての物語の活用
  1|空き家における物語の要素
  2|行為者モデルへの当てはめ
  3|物語性尺度を満たすために
  4|よりよい物語を作成するために
5――まとめ

社会研究部   研究員

島田 壮一郎(しまだ そういちろう)

研究領域:不動産

研究・専門分野
都市・地域計画、住民参加、コミュニケーション、合意形成

経歴

【職歴】
 2022年 名古屋工業大学大学院 工学研究科 博士(工学)
 2022年 ニッセイ基礎研究所 入社
【加入団体等】
 ・土木学会
 ・日本都市計画学会
 ・日本計画行政学会

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