異次元緩和の意義について考える~黒田日銀10年の振り返り

2023年03月29日

(上野 剛志) 金融市場・外国為替(通貨・相場)

■要旨

来月8日に黒田東彦日銀総裁が任期の期限を迎える。2013年3月に総裁に就任した黒田総裁の下、日銀は同総裁が就任した直後の金融政策決定会合(以下、決定会合)において、いわゆる「異次元緩和」を導入し、およそ10年もの長きにわたって継続してきた。

異次元緩和を主導した黒田総裁の任期末という大きな節目を迎えるにあたり、異次元緩和を改めて振り返り、総括したうえでその意義について考えてみたい。

■目次

1―黒田総裁就任後の金融政策の歩み
2―異次元緩和の評価
  1|異次元緩和の効果
  2|異次元緩和の副作用
3―異次元緩和のまとめと意義

経済研究部   上席エコノミスト

上野 剛志(うえの つよし)

研究領域:金融・為替

研究・専門分野
金融・為替、日本経済

経歴

・ 1998年 日本生命保険相互会社入社
・ 2007年 日本経済研究センター派遣
・ 2008年 米シンクタンクThe Conference Board派遣
・ 2009年 ニッセイ基礎研究所

・ 順天堂大学・国際教養学部非常勤講師を兼務(2015~16年度)

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