複数の国にまたがる年金基金の状況(欧州)-EIOPAの報告書(2021年12月)の紹介

2022年02月22日

(安井 義浩) 保険計理

■要旨

EIOPA(欧州保険年金監督機構)は、EU内の複数の国にまたがって活動する年金基金の状況(本国、受入国、資産状況、DB・DCの内訳など)を定期的に報告している。最も新しい報告書は2021年12月(前回は2017年)に発行されているので、その概要を紹介する。2020年1月に英国がEUを離脱したことにより、英国に関係する年金基金は報告対象から外れたが、なお相当の部分であることには違いない。

■目次

1――はじめに
2――EUにおける、複数の国にまたがる年金基金の状況
  1|基金の数
  2|本国と受入国の関係
  3|年金基金で取り扱う年金のタイプ
  4|加入者と年金受給者
  5|資産・負債
3――おわりに

保険研究部   主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任

安井 義浩(やすい よしひろ)

研究領域:保険

研究・専門分野
保険会計・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴

【職歴】
 1987年 日本生命保険相互会社入社
 ・主計部、財務企画部、調査部、ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)(2007年‐2010年)を経て
 2012年 ニッセイ基礎研究所

【加入団体等】
 ・日本アクチュアリー会 正会員
 ・日本証券アナリスト協会 検定会員

レポートについてお問い合わせ
(取材・講演依頼)