2|できるだけバーチャルケアを適用して、メンバーの負担、全体コストを引き下げる
バーチャルケア
メンバーが医療機関に出向くことなく、医師との電話や写真の送信等を通じて、軽微な症例の治療等に取り組むことができるようにすることにより、メンバーの手間と時間を節約し、医療費を低減する。こうしたバーチャルケアは、軽微な症例を治療し、患者のケアへのアクセスを向上させる有効な方法である。
また急性の疾病についても、バーチャルな第一次診療医が症例を判断し、必要とあれば専門医を紹介、予約することで、メンバーの症状への対応を一段早めることができる。
バーチャルインタラクション
そのため、オスカーはバーチャルインタラクション(バーチャルな環境下での相互のやり取り、対話)を重視している。
オスカーはメンバーをバーチャルケアプラットフォームに案内する。そこでは、遠隔医療の医師(バーチャル第一次診療医)、コンシェルジュチームの専門看護師(医師の務めの多くを遂行できる看護師)、とメンバー個々の病歴に精通しているコンシェルジュチームのケアガイド等が、メンバーの心配に対応する。
2017年には、メンバーのヘルスケアへの取り組みの63%がバーチャルで行われた(2016年は46%であった)。
コンシェルジュチーム、バーチャル第一次診療医、リアルな医療プロバイダーの間のデータを統合して構成されるオスカーのバーチャル第一次診療システムを通じて、メンバーの日常的なヘルスケアの問題の多くは解決できる。
コンシェルジュチームは、医師のアポイント取りから処方箋や保険金請求書の発行まで、ヘルスケアをナビゲートする。また属人化されたバーチャルケアプラットフォームを使って、予測的、予防的に、シームレスに、メンバーを必要でリーズナブルなケアに導く。
遠隔医療を提供するドクターオンコールはバーチャルケアシステムの鍵である。2018年にはメンバーの3割弱がドクターオンコールによる遠隔医療を利用した。この数値は2016年には14%、2017年には約25%であった。
バーチャル第一次診療医は、日常的な健康上の問題に対してメンバーに低コストの選択肢を提供するために慎重に選ばれた。ほとんどの遠隔医療のアポイントメントは、依頼してから15分以内の間に行われる。
メンバーのエンゲージメント率が高いおかげで、オスカーは、診療所、緊急治療室(ER)、緊急治療施設(UC)等への訪問の代替策としての、低コストのバーチャルケアのより高い利用率を達成することができている。2018年時点でのオスカーの遠隔医療利用率は、医療保険業界平均の約5倍である。