(欧州)年金基金のガバナンスとリスク管理に関する動き-EIOPAからの意見公表

2019年11月26日

(安井 義浩) 保険計理

■要旨

2019年7月、EIOPAは、IORP指令に沿って、年金基金のガバナンスとリスク管理に関する意見書を公表した。ガバナンスとリスク評価に関する文書の利用について述べられているが、その中でも特に、投資方針についての文書や、リスク管理における自己評価文書に重点が置かれている。EU各国における監督手法の統一によって、年金受益者の保護やESG投資に整合的なリスク管理が確実になされることを目的としている。

■目次

1――はじめに
2――意見書の内容
  1|目的
  2|文書の種類
  3|投資方針に関する文書について
  4|ORAに関するガイダンスに関する文書について
3――おわりに~EIOPAは2年後にモニタリング予定

保険研究部   主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任

安井 義浩(やすい よしひろ)

研究領域:保険

研究・専門分野
保険会計・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴

【職歴】
 1987年 日本生命保険相互会社入社
 ・主計部、財務企画部、調査部、ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)(2007年‐2010年)を経て
 2012年 ニッセイ基礎研究所

【加入団体等】
 ・日本アクチュアリー会 正会員
 ・日本証券アナリスト協会 検定会員

レポートについてお問い合わせ
(取材・講演依頼)