米国保険業界の資産運用アウトソーシング その2-米国保険監督官協会(NAIC)のデータから-

2019年09月10日

(松岡 博司)

■要旨

2019年07月23日付けの当フォーカス「米国保険業界の資産運用アウトソーシング」のパート2として、米国の保険業界で資産運用アウトソーシングが進んできた経緯、資産運用アウトソーシングの目的等について、米国各州保険監督官の協会である米国保険監督官協会(NAIC)の資料を情報源に見る。
  • 米国の保険会社による資産運用アウトソーシング額は着実に増加してきた
  • 保険会社内部の資産運用マネージャーだけでは対応しきれない新たな投資対象の登場等により、外部資産運用マネージャーへの関心が高まった。
  • このニーズを捉え、保険会社の資産運用に特化した専担部門を立ち上げたり、保険会社の資産運用のアウトソーシング受託に特化した会社が登場したりと、受け皿である資産運用会社は積極的な展開を図った。
  • 資産運用アウトソーシングの目的、理由の第一は、専門知識、専門のインフラへのアクセスを得ることである。

■目次

はじめに
1――資産運用アウトソーシングの進展
2――保険会社の資産運用アウトソーシングを可能にした外部マネージャーの展開
  1|内部の資産運用マネージャーオンリーからグループ外の資産運用会社活用への転換
  2|グループ外の資産運用会社のタイプ
3――資産運用アウトソーシングの目的
さいごに
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