オフィス市況は好調維持。REIT市場は年初来高値圏で推移-不動産クォータリー・レビュー2019年第2四半期

2019年08月06日

(岩佐 浩人) 不動産市場・不動産市況

■要旨
  • 2019年1-3月期のGDP成長率は高い伸びとなったが景気は基調として弱い動きとなっている。住宅市場は新築マンションの販売が低調な一方で中古マンションの成約が増加している。2019年4-6月期の新設住宅着工戸数は▲4.7%減少、首都圏のマンション新規発売戸数は▲21.1%減少、中古マンションの成約件数は3.6%増加した。地価は引き続き上昇している。
     
  • 東京オフィス市場は、タイトな需給環境を背景に賃料が上昇している。東京のマンション賃料は上昇基調を維持している。2019年上期の訪日外国人客数は前年同期比4.6%増加、外国人の延べ宿泊者数は13.6%増加した。物流施設市場は、首都圏・近畿圏ともに空室率が低下した。
     
  • 2019年第2四半期の東証REIT指数は1.6%上昇し、TOPIXの収益率を3四半期連続で上回った。
■目次

1. 経済動向と住宅市場
2. 地価動向
3. 不動産サブセクターの動向
  (1) オフィス
  (2) 賃貸マンション
  (3) 商業施設・ホテル・物流施設
4. J -REIT(不動産投信)市場

金融研究部   不動産調査室長

岩佐 浩人(いわさ ひろと)

研究領域:不動産

研究・専門分野
不動産市場・投資分析

経歴

【職歴】
 1993年 日本生命保険相互会社入社
 2005年 ニッセイ基礎研究所
 2019年4月より現職

【加入団体等】
 ・一般社団法人不動産証券化協会認定マスター
 ・日本証券アナリスト協会検定会員

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