(3)トピック
Generaliは、2015年から、国際的な事業展開の最適化を図ることに取り組んでいるが、これまでに、売却による10億ユーロのキャッシュ生成という目標に対して、15億ユーロの水準を達成し、さらに署名ベースでは25億ユーロのキャッシュ生成を達成したとしている。
具体的には、この1年間で、例えば以下の取引を通じて、キャッシュ形成等を行ってきている。
・2018年2月 オランダのGenerali Netherland N.V.のオランダの保険会社 ASRへの売却完了
・2018年4月 パナマ及びコロンビアの事業売却完了
・2018年4月 ベルギーの事業のAthora Holdingへの売却(2019年1月に完了)
・2018年6月 Generali PanEuropeのLCCG(Life Company Consolidation Group)への売却完了
・2018年7月 Generali Worldwide及びGenerali LinkのLCCGへの売却(2019年3月に完了)
なお、これらの取引によるグループのSCR比率への影響は、例えば、オランダの事業売却で+1.5%ポイント、ベルギーの事業売却で+2.6%ポイント、Generali Worldwide及びGenerali Linkの売却により+0.9%ポイントであるとしている。
さらに、Generaliは、2018年7月にドイツの生命保険ユニットであるGenerali Leben
2をViridium Groupに売却することを表明
1している。これにより、金利リスクへのエクスポジャーを大幅に削減し、リスク資本収益率を改善させることができ、SCR比率が2.6%ポイント上昇すると想定している。
1 Generali Lebenは、Generali Deutschlandの約4百万の保険契約の責任準備金の約36%を占めている。Generali Deutschlandは、2017年において、ドイツで9.6%の市場シェアを有し、160億ユーロの保険料収入がある。
2 このM&Aについては、ドイツの保険監督当局であるBaFinが、2018年7月6日に、集中的に調査し、保険契約者の保護措置に関する懸念が生じないことを慎重に審査することを表明していたが、2019年4月9日に、徹底的な調査の結果、これを拒絶する根拠はないと結論付け、保険契約者の利益がViridium Groupによって十分に保護されていることを確認したと表明している。