1 R. L. Deininger: "Human Factors Engineering Studies of the Design and Use of Pushbutton Telephone Sets", The Bell System Technical Journal, Vol.39, No.4 (1960年7月), pp.995-1012
4―電卓の数字のボタンの配列について
4―電卓の数字のボタンの配列について
それでは、電卓の数字のボタンの配列についてはどうか。
電卓のボタンの配列は、最初から全部同じで統一されていたわけではない。
電卓式のキー配列は、1913年にグスタフ・デイビッド・サンドストランド(Gustaf David Sundstrand)が発明した手動の歯車式卓上計算機(アメリカ特許第1198487号)が起源である、とされている。
ところが、1961年に英国のBell Punch社によって作られた世界初の電卓と言われるANITA Mark VIIIは、各桁に10個ずつのボタンが、縦にずらりとならんだ「フルキー方式」という並び方だった。というのも、それまでに開発されていた真空管式計算機やトランジスタ式計算機において、「フルキー方式」が採用されていたことによっている。