日銀のETF買い、やめるなら今が好機-買入減額・売却時のシミュレーション

2017年06月28日

(井出 真吾) 株式

■要旨

最近、日銀による金融緩和の「出口」が話題になることが増えた。出口とは金融緩和の縮小や金融政策の正常化を図ることだが、金融緩和策の目的である「2%の物価安定目標の達成」が見通せないなか「現実的でない」とする声が多い。低金利を維持することは必要だと思うが、筆者はETFの買入縮小(テーパリング)に着手するなら「今が好機」と考えている。

■目次

◆なぜ「やめるなら今」なのか
◆買い入れ減額・ETF売却の試算
◆上場企業が日銀の関連会社に!?

金融研究部   主席研究員 チーフ株式ストラテジスト

井出 真吾(いで しんご)

研究領域:医療・介護・ヘルスケア

研究・専門分野
株式市場・株式投資・マクロ経済・資産形成

経歴

【職歴】
 1993年 日本生命保険相互会社入社
 1999年 (株)ニッセイ基礎研究所へ
 2023年より現職

【加入団体等】
 ・日本ファイナンス学会理事
 ・日本証券アナリスト協会認定アナリスト

レポートについてお問い合わせ
(取材・講演依頼)