中村 亮一()
研究領域:保険
研究・専門分野
(1)全員の誕生日が異なる確率は「0組」の数の3.0%であることから、少なくとも誰かと誰かの誕生日が一致している確率は97.0%となる。
(2)誕生日が一致するペアの数としては、「3組」が最も多い。
(3)さすがに7組以上のペアが発生する確率は1.4%と低くなるが、それでも5組のペアが発生する確率は8.8%もあり、6組のペアが発生する確率も3.6%ある。
(4)一方で、全く誕生日が一致しないか、1組2人のペアの誕生日しか一致しない確率は、わずか14.5%(3.0%+11.5%)でしかない。このことはまた、誕生日が他の人と一致している人が3人以上(1組でも3人以上又は2組以上)いる確率は、85.5%ということになる。
(5)2組以上のペアが発生する確率は72.9%、3組以上のペアが発生する確率は52.5%となる。
(6)上記の表の0組以上の発生確率が87.4%となっているが、これと100%との差異の12.6%は、今回の計算で考慮されていない、「少なくとも3人以上の誕生日が一致している組が1つは存在している確率」となる。
(7)即ち、例えば、上記の表の「3組」には、「1組が3人の誕生日が一致、2組(あるいは3組)が2人の誕生日が一致」しているケース等は含まれていない。こうしたケースを含めれば、上記の表の確率はさらに高くなることになる。
(8)因みに、上記の表に基づくと、誕生日が一致するペアの数の期待値は、2.6組ということになる。50人いれば、平均して2.6組のペアの誕生日が一致していることになる。(7)で述べた3人以上の誕生日が一致しているケースも含めれば、さらに高い期待値になる。