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中国、社会保険料徴収をとりまく課題【アジア・新興国】中国保険市場の最新動向(71)

2025年10月21日

(片山 ゆき) 中国・アジア保険事情

■要旨

中国では2025年の社会保険料算定基準(社保基数)の発表が遅れ、上昇も鈍化した。背景には賃金伸び悩みや私営部門(民間企業)の停滞があり、低所得層の負担増と年金財政への影響が懸念される。

■目次

はじめに
1――「社保基数」とは?
2――上海・北京の社保基数の上昇がストップ
3――賃金が伸びない背景
4――社保基数の盲点
5――政策的対応と今後の展望

保険研究部   主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任

片山 ゆき(かたやま ゆき)

研究領域:保険

研究・専門分野
中国の社会保障制度・民間保険

経歴

【職歴】
 2005年 ニッセイ基礎研究所(2022年7月より現職)
 (2023年 東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程修了、博士(学術)) 【社外委員等】
 ・日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
 (2019~2020年度・2023年度~)
 ・金融庁 中国金融研究会委員(2024年度~)
 ・生命保険経営学会 編集委員・海外ニュース委員
 ・千葉大学客員教授(2024年度~)
 ・千葉大学客員准教授(2023年度) 【加入団体等】
 日本保険学会、社会政策学会、他

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