研究領域
年金
公的年金
自動移換問題―継続をデフォルトに
2024年11月06日
関連カテゴリ
ニッセイ年金ストラテジー
企業年金
個人年金
年金制度
イデコ(iDeCo)
確定拠出年金
企業型DC
退職により、加入者が企業型確定拠出年金を脱退した後、個人型など新たな確定拠出年金制度に加入しない場合、もともとの年金資産は国民年金基金連合会に自動的に移換される。運用収益は得られず、移換や管理手数料を支払うため資産が目減りする。これら自動移換者は66万人、資産額は2,800億円に上るという(2022年度末)。問題の原因は、加入者の退職時、個人型への加入・非加入の意思表示がない場合、移換先(デフォルト)が、国民年金基金連合会に指定されていることにある。
解決策として、労使合意の下、加入者からの反対の意思表示がない限り、原則として、加入していた企業型と同じ運営管理機関の個人型に加入するような規約を定めるのはどうだろう。加入者が本人の責任で運用を行う、という確定拠出年金の原則に反するという批判があろう。しかし、企業型の加入者の多くは入社時に、自動的に確定拠出年金に加入している。にもかかわらず、退職時には意思決定しなければ自動的に非加入とする、と言うのでは梯子を外している感さえある。
退職時には十分な説明を行い、他の選択の機会を与えることを条件に、個人型への加入という賢い選択(デフォルト)に誘導し、老後の準備を継続することが、加入者への忠実な対応ではないだろうか。
基礎研 Report Head Line
メルマガ配信中!
各種レポート配信をメールでお知らせ。
読み逃しを防ぎます!
最新トピック
について
会員向け無料Webセミナー
を定期的に開催中!
開催詳細をメールでご案内します!
あなたに役立つ情報をお知らせします!
今すぐメルマガ登録
関連レポート
※iDeCo(個人型確定拠出年金)の制度改正と投資信託市場
※キャリアの多様化と退職金・年金税制
※米国から学ぶ成功する投資教育の条件
レポートについてお問い合わせ
(取材・講演依頼)
関連カテゴリ・レポート
ニッセイ年金ストラテジー
企業年金
個人年金
年金制度
イデコ(iDeCo)
確定拠出年金
企業型DC