近年の好調だった積立金運用は、公的年金の見通しにどう影響したか?~年金改革ウォッチ 2024年8月号

2024年08月13日

(中嶋 邦夫) 公的年金

■要旨

ポイント解説:将来見通しへの運用の影響
7月3日に公表された公的年金の新しい将来見通しは、前回と比べて良好な結果になった。本稿では、良好となった要因のうち、見通しの出発点となった積立金の影響を考察する。

■目次

1 ―― 先月の動き
2 ―― ポイント解説:将来見通しへの運用の影響
  1|前回の見通しより積立金残高が70兆円上振れ
  2|上振れを除くと将来の所得代替率が3~6pt低下
  3|出発点の積立金が上昇した影響を踏まえて、将来見通しを理解する必要
 
 
* 年金改革ウォッチは、2013年1月より毎月第1火曜日に連載(祝日は休載)。

保険研究部   主席研究員・年金総合リサーチセンター 公的年金調査部長 兼任

中嶋 邦夫(なかしま くにお)

研究領域:年金

研究・専門分野
公的年金財政、年金制度全般、家計貯蓄行動

経歴

【職歴】
 1995年 日本生命保険相互会社入社
 2001年 日本経済研究センター(委託研究生)
 2002年 ニッセイ基礎研究所(現在に至る)
(2007年 東洋大学大学院経済学研究科博士後期課程修了)

【社外委員等】
 ・厚生労働省 年金局 年金調査員 (2010~2011年度)
 ・参議院 厚生労働委員会調査室 客員調査員 (2011~2012年度)
 ・厚生労働省 ねんきん定期便・ねんきんネット・年金通帳等に関する検討会 委員 (2011年度)
 ・生命保険経営学会 編集委員 (2014年~)
 ・国家公務員共済組合連合会 資産運用委員会 委員 (2023年度~)

【加入団体等】
 ・生活経済学会、日本財政学会、ほか
 ・博士(経済学)

レポートについてお問い合わせ
(取材・講演依頼)

関連カテゴリ・レポート