年金基金を取り巻く各種リスクと今後の見通し(欧州2024.2)-EIOPAが公表した報告書(2024年2月)の紹介

2024年03月12日

(安井 義浩) 保険計理

■要旨

EIOPA(欧州保険・企業年金監督機構)は、2024年2月1日、年金基金リスクダッシュボードを発表した。従来、「保険」分野では四半期毎に保険分野を取り巻くリスクの状況を公表していたが、「年金基金」についての同様の評価は、初めてである。

現在は市場と資産の収益リスクが高水準で、今後、信用リスクやデジタル化とサイバーリスクが高まることが懸念されている。

■目次

1――はじめに
2――各リスクの状況
  1|考慮するリスクの種類
  2|保険セクターにおけるリスク分類との相違点
  3|各リスクに対する今回の認識
3――おわりに

保険研究部   主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任

安井 義浩(やすい よしひろ)

研究領域:保険

研究・専門分野
保険会計・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴

【職歴】
 1987年 日本生命保険相互会社入社
 ・主計部、財務企画部、調査部、ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)(2007年‐2010年)を経て
 2012年 ニッセイ基礎研究所

【加入団体等】
 ・日本アクチュアリー会 正会員
 ・日本証券アナリスト協会 検定会員

レポートについてお問い合わせ
(取材・講演依頼)