ドイツの生命保険監督を巡る動向(2)-BaFinの2021年Annual Reportより(生命保険会社の監督及び業績等の状況)-

2022年09月07日

(中村 亮一) 保険計理

■要旨

前回のレポートでは、ドイツの保険監督官庁であるBaFin(Bundesanstalt für Finanzdienstleistungsaufsicht:連邦金融監督庁)の2021年のAnnual Reportの「スポットライト(Spotlights)」の章に記載されている項目の中から、主として生命保険の監督に関するトピック及びそれらのトピックに関連する最近の状況について報告した。

今回のレポートでは、Annual Reportの「III.監督行為」の章の「2.保険会社及び年金基金(Pensionsfonds)の監督」等に基づいて、ドイツの生命保険会社の監督及び業績等の状況について報告する。

■目次

1―はじめに
2―法規制等の改正
3―保険会社のリスク分類
  1|保険会社のリスク分類
  2|リスク分類の結果
4―保険会社の検査
  1|保険会社の検査
  2|監督下にある保険会社と年金基金の数
5―2021年の生命保険会社の事業結果
  1|契約動向
  2|投資動向
  3|将来予測
6―ソルベンシーIIによるSCR比率等の結果数値の概要
  1|内部モデル及び各種措置の適用状況
  2|SCR比率の状況
  3|改善措置
  4|裁量配当の進展
  5|追加責任準備金(ZZR)の進展
7―まとめ
レポートについてお問い合わせ
(取材・講演依頼)