経済ショックは事前には想定できない。しかしながら、不規則な要因が大きい場合、その影響は現行のGDPでは大きくなる可能性が高い(ABS[2021])。また、経済ショック時の回復の速度を誤って判断すると、政策的なサポートが軽減あるいは中止される可能性がある(Jordà et al [2020])。特に、Covid-19からの回復過程では2021年4-6月期以降のGDP速報が大きく改定される可能性があり、1次速報(リアルタイムベース)で示された通りであるとは限らない。本論での試算からは、今後、下方改定される可能性がある。