中村 亮一()
研究領域:保険
研究・専門分野
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2―勧告の概要
3―勧告の具体的内容
勧告事項1
EIOPAは、移行措置に依存している会社が、ソルベンシーIからソルベンシーIIへの移行を円滑にするために導入された措置への依存を減らすために具体的な行動をとっているかどうかを、NCAsが検討するよう勧告する。
勧告事項2
EIOPAは、SCR比率の大幅な低下又はSCR比率の(ほぼ)違反を引き起こすリスクへのエクスポージャーが適切に管理されているかどうかをさらに評価するようNCAsに勧告する。
勧告事項3
EIOPAは、会社がソルベンシーII報告枠組みの一部として報告されていないリスクを評価するために、特に関連データを作成し処理する能力に焦点を当てて、そのリスクフレームワークとモデルが十分に柔軟であることを保証するために十分な資源を割り当てていることを確認するようNCAsに勧告する。
勧告事項4
EIOPAは、たとえ正当化されていたとしても経営行動を適用しなかった会社については、NCAsが経営行動を適用しなかった理由をさらに調査し、これらの会社に必要な場合に経営行動を適用するための十分な選択肢があるかどうかを調査することを勧告する。
EIOPAは、経営行動を適用した会社に対して、適用された行動が検証前のフェーズで議論されたものから逸脱した場合、これらの経営行動の実行可能性と報告された影響をさらに評価するようNCAsに勧告する。これは特に、グループ内の支援に依存している会社や、銀行セクターとの相互関連性がある会社に適用される。
勧告事項5
EIOPAは、NCAsに対し、不利な状況進展への対応に要する時間を評価するよう勧告する。これには、次の評価が必要となる。
o意思決定プロセス
o短時間で必要な情報を収集する能力
o必要な結果を得るために会社が使用するモデルの柔軟性及び妥当性
勧告事項6
EIOPAは検証過程で提供された情報に基づいて、1つの参加会社について、必要に応じて立入検査を含む監督上の措置を勧告する。
4―EIOPAによる今後のフォローアップ
5―まとめ
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