ドイツの生命保険監督を巡る動向(2)-BaFinの2020年Annual Reportより(生命保険会社の監督及び業績等の状況)-

2021年09月21日

(中村 亮一) 保険計理

■要旨

前回のレポートでは、ドイツの保険監督官庁であるBaFin(Bundesanstalt für Finanzdienstleistungsaufsicht:連邦金融監督庁)の2020年のAnnual Reportの「スポットライト(Spotlights)」の章に記載されている項目の中から、主として生命保険の監督に関するトピックについて報告した。また、併せて、BaFinの保険・年金基金監督部門の最高責任者であるFrank Grund博士のインタビューからの内容を抜粋して報告した。

今回のレポートでは、Annual Reportの「III.監督」の章の「2.保険会社及び年金基金(Pensionsfonds)」及び「V.BaFinについて」の章の「5.コミュニケーション」の「プレス照会」に基づいて、ドイツの生命保険会社の監督及び業績等の状況について報告する。

■目次

1―はじめに
2―保険会社のリスク分類
  1|保険会社のリスク分類
  2|リスク分類の結果
  3|保険グループの分類
3―2020年の生命保険会社の事業結果
  1|契約動向
  2|投資動向
  3|将来予測
4―ソルベンシーIIによるSCR比率等の結果数値の概要
  1|内部モデル及び各種措置の適用状況
  2|SCR比率の状況
  3|SCRの構成
  4|自己資本の構成
  5|改善措置
  6|裁量配当の進展
  7|追加責任準備金(ZZR)の進展
  8|生命保険新契約保証利率
  9|COVID-19のパンデミックの影響
5―「V.BaFinについて」より
6―まとめ
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