6|Zurich
Zurichの2020年における主な資本取引等とその概要は、以下の通りであった。
Zurichは、2020年に入ってから、以下のような債券の発行を行ってきている。
2020年2月17日に、2億5,000万スイスフランの無担保シニア債の発行に成功したことを発表した。この債券は2032年8月に満期を迎える。この取引はスイスの投資家を対象としている。
2020年2月18日に、2億米ドルの無担保シニア債の発行に成功したことを発表した。この債券は2030年2月に満期を迎える。この取引はアジアの投資家を対象としている。
2020年6月9日に、7億5,000万ユーロの期限付き劣後債の発行に成功したことを発表した。この債券は、2050年9月に満期を迎え、2030年6月に最初にコール可能で、Zurich Finance (Ireland) DACによって発行される。
2020年9月18日に、2億ユーロの期限付き劣後債の発行に成功したことを発表した。この債券は、2052年12月に満期を迎え、2032年9月に最初にコール可能で、Zurich Finance (Ireland) DACによって発行される。
一方で、2020年10月8日には、Zurichの健康と福祉の新興企業であるZurich LiveWellがオーストラリアに拠点を置くデジタル健康福祉サービスプロバイダーHealthLogixと南アフリカに拠点を置くHealthInsiteを創設者から買収することに合意したと発表した。
また、2020年12月11日には、子会社であるFarmers Group、IncとFarmers Exchanges が、MetLifeの米国の損害保険事業を39.4億米ドルで買収することに合意した、と発表した。この取引については、2021年4月7日に完了したことが発表された。
なお、Zurichは、2021年に入ってからも、2021年1月12日には、17.5億米ドルの期限付劣後債の発行に成功したことを発表した。これは、2051年4月に満期を迎え、2031年1月に最初にコールされ、Zurich Finance (Ireland) DACによって発行される。年間クーポンは2031年4月まで3.00%に固定されている。
3―まとめ