一方、Investment Company Instituteによる米国401(k)プランの資産配分(2016年)をみると、元本確保型に相当する商品は保険(GIC)契約とマネーファンドで計10%に過ぎない。他方、株式投信が43%、ターゲットデートファンドを含むバランス型投信が25%を占めている。米国で株式への配分が高い根拠の一つは、投資期間の長さにある。加入者が20歳代で制度に参加した場合、最初の拠出から給付受け取りまでは約40年ある。このような長期投資には、株式などリスク資産での運用が相応しいというのだ。ハイリスクハイリターンの関係を前提にすると、株式への配分を増やせば運用収益の嵩上げや購買力の改善が期待できる。