株高でも底堅い金相場~NY金1800ドルの壁突破なるか?

2020年05月27日

(上野 剛志) 金融市場・外国為替(通貨・相場)

■要旨

新型コロナウイルス感染拡大ペースの鈍化とそれに伴う経済活動再開の動きを受けて株式市場では今後の景気回復を織り込む動きが続いており、世界的に株価は持ち直し傾向にある。

本来、市場の緊張感が緩和に向かい株価が上昇する際には、安全資産である金(Gold)の需要は減少し、価格は下落しやすい。しかしながら、これまでのところ市場で金離れの動きは広がっておらず、金相場は高止まりしている。

■目次

1――金融市場の緊張感は緩和傾向
2――金価格が下がらない理由
  1|主要国中銀による未曽有の金融緩和
  2|枚挙にいとまがない下振れリスク
3――1800ドル突破の可能性は

経済研究部   上席エコノミスト

上野 剛志(うえの つよし)

研究領域:金融・為替

研究・専門分野
金融・為替、日本経済

経歴

・ 1998年 日本生命保険相互会社入社
・ 2007年 日本経済研究センター派遣
・ 2008年 米シンクタンクThe Conference Board派遣
・ 2009年 ニッセイ基礎研究所

・ 順天堂大学・国際教養学部非常勤講師を兼務(2015~16年度)

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