次に本項では、リムラが保険エージェントを対象に行ったアンケート調査結果"Coronavirus (COVID-19) Insurance Agent Pulse"の内容を紹介する。この調査は、3月30日から4月3日にかけて、保険エージェント332名を対象に行われたものである。回答者は46の州にまたがり、販売契約を結んでいる生保会社数は130以上にのぼる。回答者の66%が複数の生保会社とエージェント契約を結んでいる独立エージェント的立場のエージェントであった。
オフィスでの対面が可能と読める回答等があるのは、厳しい行動制限を課されたニューヨークやニュージャージーだけでなく、全米各州に回答者が分散しているためである。
この調査によると、68%のエージェントがコロナ禍が自らの実務に「とても破壊的」な影響を与えていると答え、86%の保険エージェントが顧客とのコミュニケーションの方法を何らかの形で変えたと答えている。対面でのミーティングが選択肢にない状況下、ビデオ通話会議、電子メール、その他のデジタルツールなどが活用されているようだ。
調査結果の具体的な内容は以下の通りである。
◎ 1から10の尺度で、現在、コロナウイルスの状況があなたの実務にどれほど破壊的な影響を与えているかを示してください。
ほんの少しだけ破壊的 (尺度0–3) 9%
ほどほどに破壊的 (尺度4–6) 28%
とても破壊的 (尺度7–10) 63%
◎ コロナウイルスを考慮して、顧客とのコミュニケーション方法が変わりましたか?
いいえ、まったく変わりません14%
はい、少し変わりました 47%
はい、大きく変わりました 39%
◎ コロナウイルスを考慮して、クライアントとのコミュニケーションの頻度は変わりましたか?
いいえ、まったく変わりません19%
はい、少し変わりました 53%
はい、大きく変わりました 28%
◎ 保険エージェントが顧客から聞いている上位2つの懸念事項
現在加入している保険契約がウイルスに関するリスクに対応するかについて 67%
株式マーケットのボラティリティについて46%
緊急的な保険加入に対するニーズについて 35%
低金利について 12%
その他 39%
◎ あなたのオフィスにアクセスできる個人に制限をかけましたか? 該当するものをすべて選択してください。
新規顧客/見込み客 57%
既存顧客 54%
商品供給会社 50%
商品供給会社のホールセラー(販売推進役) 43%
その他35%
現時点ではアクセスを制限していない 13%
◎スタッフのために別の職務アレンジを実施しましたか?
いいえ 11%
実施したいのですが、テクノロジーを持っていません 5%
はい、実施しました 84%
(資料)リムラ"Coronavirus (COVID-19) Insurance Agent Pulse(2020年4月23日)"より
さいごに