新型コロナウイルスの感染拡大を受けての保険監督当局等の対応(2)-米国のNAIC、豪州のAPRA、カナダのOSFI-

2020年05月12日

(中村 亮一) 保険計理

■要旨

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、保険会社も大きな影響を受けることになっているが、これに対して、各国・地域の監督当局も迅速に必要な対応を行ってきている。

前回のレポートでは、欧州のEIOPA(保険年金監督当局)のこれまでの対応及びそのうちの配当及び自社株買い停止要請を受けてのEU加盟各国の保険監督当局や保険会社の対応について報告した。

今回のレポートでは、米国のNAICや各州、オーストラリアのAPRA、カナダのOSFI等の対応について、焦点を絞って報告する。

■目次

1―はじめに
2―米国のNAICの対応
  1|コロナウイルスリソースWebページの開設
  2|コロナウイルスに関する特別セッションの開催
  3|配当支払いに関して
  4|法定会計原則(SAP)の解釈について
3―米国の各州保険監督当局の対応
  1|NY州
  2|CA州
4―米国の保険会社の配当支払いに関する対応
  1|MetLife
  2|Prudential Financial
5―オーストラリアのAPRAの対応
  1|3月23日の通知
  2|4月7日の資本管理に関するガイダンス
  3|4月14日の新しい保険会社のライセンスの発行の一時停止
6―カナダのOSFIの対応
  1|3月13日の通知
  2|3月27日のCOVID-19の取り組みをサポートする規制の柔軟性の公表
7―まとめ
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