オープン・ソース型モデルの浸透-どのようにモデル統治を進めるべきか?

2019年10月08日

(篠原 拓也) 保険計理

■要旨

保険会社では、必要資本の算定などのために、システム上にモデルを構築して、シミュレートすることが一般的だ。モデルを通じて、将来収支を計算したり、リスクの発生や影響度を見積もったりすることで、経営の意思決定やリスク管理に役立てている。

近年、モデル構築において、社外からの知見を取り入れるべく、オープン化を模索する動きが出ている。

本稿では、オープン・ソース型モデルや、その統治について検討していくこととしたい。

■目次

1――はじめに
2――オープン・ソース型モデル
  1|オープンソースは、誰でも自由に扱ってよいコンピュータープログラム
  2|オープン・ソース型とクローズド・ソース型には、一長一短がある
  3|モデルリスクを減らすことがモデル構築の大きな課題
3――モデル統治のあり方
  1|まず、環境の設定、対象範囲の定義、担当者の職務設定が必要
  2|モデルの関係者がそれぞれの役割を果たすことが重要
  3|モデルの変更においては、ルールの管理、任務の切り分けが重要
4――モデル統治の効果
5――おわりに (私見)
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