EIOPAの監督活動実績と計画-欧州における、保険・年金監督の2018活動報告書の紹介

2019年05月28日

(安井 義浩) 保険計理

■要旨

EIOPAは欧州における保険・年金に関する監督の総本山である。さる4月26日、EIOPAは毎年報告が義務付けられている「2018年の監督活動についての報告書」を公表した。この中で、2018年は監督レベルを高く保ちつつ各国の監督手法を統一する方向で実務を整備してきたことが報告された。それに対し、EIOPAの重要な貢献を評価する一方、未だ重大な課題も残っているとの認識を示している。2019年の計画についても、エマージングリスクの監視、更なる監督手法の統一等の活動、などが挙げられている。

■目次

1――EIOPAの監督活動に関する報告書とは
2――報告書の内容~2018年実績、2019年方針
  1|2018年の監督の計画の概要
  2|2018年の監督活動の実績
  3|2019年の方針
3――おわりに~ECAによる評価など

保険研究部   主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任

安井 義浩(やすい よしひろ)

研究領域:保険

研究・専門分野
保険会計・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴

【職歴】
 1987年 日本生命保険相互会社入社
 ・主計部、財務企画部、調査部、ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)(2007年‐2010年)を経て
 2012年 ニッセイ基礎研究所

【加入団体等】
 ・日本アクチュアリー会 正会員
 ・日本証券アナリスト協会 検定会員

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