インドの保険監督当局であるIRDAI(Insurance Regulatory and Development Authority of India)は、毎年12月から翌年の1月にかけて、Annual Reportを作成して、前年度の決算に基づく業界全体の数値等を報告している。今回、2019年1月に「Annual Report 2017-18」2を発行して、2017年度(2017年4月~2018年3月)の保険業界全体の数値を公表している。
収入保険料の過去からの推移を、国営で最大の生命保険会社であるLIC(Life Insurance Corporation of India)とLIC以外の民間との内訳別に見てみると、次ページ左の図表の通りとなっている。2000年8月に市場が民間保険会社に開放されて以降、2010年まで保険料は急速に増加してきていたが、2010年9月のユニット・リンク保険商品(ULIPs)に対する規制の見直し等を受けて、その後2年程は保険料の伸びが鈍化していた。ただし、2013年度以降は、再び保険料を増加させ、成長軌道に乗せている。具体的には、収入保険料の年平均増加率は、2000年から2010年の10年間においては23.7%であったのに対して、その後2年間で▲0.8%となり、2013年からの2年間では6.9%、2015年と2016年は2桁成長で、2017年はほぼ2桁の9.6%成長となっている。