年金改革ウォッチ 2019年3月号~ポイント解説:今年の財政検証の経済前提

2019年03月05日

(中嶋 邦夫) 公的年金

■要旨

1 ―― 先月までの動き

年金広報検討会が初開催され、年金広報に関する各種事業の基本的方向や働き方の多様化等を踏まえた年金広報のあり方などについて、議論を進めることになった。また、企業年金部会が企業年金・個人年金部会に改組され、個人型確定拠出年金も議論することが改めて明示された。

2 ―― ポイント解説:今年の財政検証の経済前提

先月の経済前提に関する専門委員会では、今年の財政検証で使う経済前提について具体的な設定方法が議論された。以下では、当日議論になった、運用利回りの設定方法と前提の構成要素の組合せ方について確認する。

 1|運用利回りの設定:運用実績ベースに切替
 2|構成要素の組合せ方:長期予測は困難なため、過去を参考に幅広く設定

保険研究部   上席研究員・年金総合リサーチセンター 公的年金調査室長 兼任

中嶋 邦夫(なかしま くにお)

研究領域:年金

研究・専門分野
公的年金財政、年金制度全般、家計貯蓄行動

経歴

【職歴】
 1995年 日本生命保険相互会社入社
 2001年 日本経済研究センター(委託研究生)
 2002年 ニッセイ基礎研究所(現在に至る)
(2007年 東洋大学大学院経済学研究科博士後期課程修了)

【社外委員等】
 ・厚生労働省 年金局 年金調査員 (2010~2011年度)
 ・参議院 厚生労働委員会調査室 客員調査員 (2011~2012年度)
 ・厚生労働省 ねんきん定期便・ねんきんネット・年金通帳等に関する検討会 委員 (2011年度)
 ・生命保険経営学会 編集委員 (2014年~)
 ・国家公務員共済組合連合会 資産運用委員会 委員 (2023年度~)

【加入団体等】
 ・生活経済学会、日本財政学会、ほか
 ・博士(経済学)

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