中村 亮一()
研究領域:保険
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3―使用された内部モデルについての説明
E.4.1 Avivaの事業における内部モデルの使用
内部モデルは、グループ全体及び法人レベルで、多くの重要なビジネスプロセス及び活動へのインプットを提供する。したがって、内部モデルのアウトプットは、Aviva全体の日々のリスク管理及びビジネス上の意思決定に使用される。
「使用」とは、モデルが直接的にビジネスを実行するために使用されることを意味するのではなく、その限界を認識し、リスク管理フレームワークの他の要素とバランスをとりつつ、内部モデルの出力とモデル自体が意思決定を支援するために使用されることを意味している。
内部モデルの主な目的は、内部モデル法人及びグループ全体のソルベンシーIIに基づく規制報告に必要な資本メトリクスを計算することにある。内部モデルのアウトプットは、上級管理職、取締役会、株主及び格付機関へのリスクベースの業績報告、リスクと財務力の報告において、内部及び外部で使用される。
内部モデルによって生成された詳細なメトリックは、グループ全体の戦略を設定し、以下を含む一連のその他の活動をサポートするためにも使用される。
・戦略と事業計画:法人間で資本を配分し、リスク調整後収益を測定し、リスク選好度を事業計画サイクルの一部に設定する。
・価格設定:内部モデルで計算された様々なタイプの商品をサポートするために必要な資本水準を評価することによって、価格設定と商品設計を改善する。
・取引:余剰資本への影響による潜在的買収や事業投資の妥当性の評価
・再保険:潜在的に不利なシナリオをモデル化することにより、望ましくないリスク・エクスポージャーを緩和するための目標とされる再保険契約の必要性を特定する。
・資産及び負債管理:投資戦略を推進するための市場変動の資産及び負債への影響の測定
内部モデルがAvivaのリスク管理システムに完全に統合されている方法の詳細は、B.3.3項に記載されている。