職域年金のデータ収集(欧州)-EIOPAが方針・具体的項目を決定

2018年05月22日

(安井 義浩) 保険計理

■要旨

2018年4月、EIOPA(欧州保険・年金監督局)は、職域年金に関する定期的な情報収集項目と提出期限などを決定し、今後運用していくことを公表した。これによりEIOPAは、各国監督当局から、職域年金に関する必要な情報を、定期的に、各国共通に、毎回統一された様式で入手できる。今後、職域年金セクターを、さらに効率的かつ効果的に、モニターあるいは評価することで、特に年金基金の財務安定性に関する、環境変化の影響や諸政策の効果を観測できる、と期待される。

■目次

1――年金基金の情報収集の経緯
2――収集されるデータ項目について
  1|基本的な考え方
  2|報告項目について
  3|報告期限について
3――おわりに

保険研究部   主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任

安井 義浩(やすい よしひろ)

研究領域:保険

研究・専門分野
保険会計・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴

【職歴】
 1987年 日本生命保険相互会社入社
 ・主計部、財務企画部、調査部、ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)(2007年‐2010年)を経て
 2012年 ニッセイ基礎研究所

【加入団体等】
 ・日本アクチュアリー会 正会員
 ・日本証券アナリスト協会 検定会員

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